頭部のファーストチョイス
頭部MRI・CTで分かる病気
脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)、頭部外傷(硬膜下血種・硬膜外血腫・出血)、脳腫瘍、脳炎、脱髄性疾患、脳委縮など
スクリーニング
- MRI
MRIは頭部の血管、梗塞、腫瘍、脱髄疾患など殆どの頭蓋内疾患でCTより有用な為、スクリーニング検査の第一選択です。
骨折、出血を疑う場合や患者状態が悪く、検査中に動きそうな場合はCTを選択します。
脳梗塞
- MRI
脳梗塞の早期診断にはCTよりMRIが優れています。特に急性期の脳梗塞にはCTでは検出が困難な為、積極的にMRIを施行します。また、ラクナ梗塞や後頭蓋窩の梗塞にはCTでは限界があり、MRIが有用です。
脳出血
- CT2nd MRI
超急性~急性期の脳出血は、患者の状態や装置の性質上CTがMRIよりも施行しやすく、必要かつ十分な情報を得ることができます。
亜急性~慢性期では、MRIがCTよりも質的診断に優れています。
高血圧以外の原因を疑う脳出血の精査にもMRIが有用です。
クモ膜下出血
- CT2nd MRI
急性期(発症3日以内)の頭蓋内クモ膜下出血に際し、第一選択の検査はCTです。
MRIの利点は、クモ膜下出血の原因疾患(動脈瘤や脳動静脈奇形など)、局在をCTに比べ高率に指摘できること、CTで不鮮明となる亜急性期後(発症1週間以降)の診断に優れることです。
腫瘍
- MRI造影
MRIは腫瘍の検出、形態と浸潤範囲の把握、腫瘍の発生部位の推定などに非常にすぐれており、脳腫瘍が疑われた場合、第一に施行すべきものと考えられます。
腫瘍の存在が強く疑われる場合は造影検査が有用です。
脱髄性疾患
- MRI造影
脳脱髄性疾患ではMRIを積極的に施行します。特にT2強調画像が有用です。
また、造影検査は脱髄病変の活動性の評価をするうえで重要です。
脳部外傷
- CT2nd MRI
まずは緊急性のある硬膜外血腫、クモ膜下出血の確認のため、CTを撮影する。
一次性の脳実質内病変の検出については、MRIのほうが有用と考えます。
脳血管
- MRI2nd CT
MRIで血管はflow voidとして描出され診断に有用です。血管のみを描出するにはMRA(MRangiography)が非浸襲的な為、第一選択となります。
さらに詳しく検査する場合は造影剤を使用したMRA、CTA(CTangiography)が有用です。
画像検査センターについてImage Inspection Center
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