MRI検査,CT検査 等の画像診断 依頼,健診会 東京メディカルクリニック

頭部の疾患

画像診断で発見した、頭部の疾患の事例を紹介します。

MRI頭部・MRA

機器 MRI
造影剤 なし
[ MRI頭部・MRA 診断情報提供書 ]
MRI頭部・MRA

所見

MRI of the brain:
拡散強調像での著明な高信号はなく、最近1カ月以内のある程度異常の大きさの梗塞は否定してよいと考えます。
大脳深部白質、基底核、橋にT2強調像やFLAIRの小さな高信号域をわずかに認める。
右MCAbifuracationに外側に突出する直径4mm程の動脈瘤を認める。
動脈の軽度広狭不整、拡張蛇行を認める。

診断

Mild ischemic changes.
Right MCA aneurysm.

放射線科医からのアドバイス

65歳の4mmのMCA動脈瘤の破裂率は、報告にもよりますが、低いもので0.5%以下、高いものでもこの部位ですと、1%程度の年間破列率と考えます。
70歳以上では治療の対象とならないことは明らかですが、65歳ですので拡大傾向などがある場合には、クリッピングを考慮する施設もあるかもしれません。
多くの施設では、患者さんが強く希望されない限りは経過観察と思われます。
まずは、3~6ヶ月程度の経過観察のMRAをお勧め致します。

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