女性の疾患
画像診断で発見した、女性の疾患の事例を紹介します。
子宮筋腫
機器 | MRI |
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造影剤 | ナシ |
- [ MRI骨盤部 診断情報提供書 ]
所見
骨盤部MRI:
子宮に多発する筋腫を認めます。最大筋腫は6cm大の粘膜下筋腫です。
この粘膜下筋腫は前壁側から突出していると思われます。
その他、前壁漿膜下に15mm大を認めます。後壁筋層内に小さな筋腫を2個認めます。
両側卵巣のサイズは正常範囲です。
脂肪抑制T1強調像で右卵巣に小さな高信号がみられ、出血性嚢胞と考えられます。
機能性のものかどうかは判断としません。病的な腹水貯留像はありません。
明らかなリンパ節の腫代を認めません。
L4/5、L5/S1レベルで椎間板変性と膨隆を認めます。
もし今後、腰痛が出現するようであれば、ヘルニアに留意する必要があります。
診断
多発子宮筋腫
右卵巣に出血性嚢胞
腰椎椎間板症疑い
放射線科医からのアドバイス
もし今後、腰痛が出現するようであれば、ヘルニアに留意する必要があります。
乳癌
機器 | MRI |
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造影剤 | アリ |
- [ MRI左乳房 診断情報提供書 ]
所見
左乳房MRI:
左乳房A領域(11時の方向)に辺縁が微細分葉状の21mm大の腫瘤を認めます。
造影早期に強く濃染しています。ダイナミック曲線のパターンは悪性として典型的です。
拡散強調画像でも、明らかに異常高信号を呈しています。
本症例はこの腫瘤の他に、乳房内に結節状の増強効果が多発していますが、それらは増殖性の変化を疑います。
ただし、AC領域で乳頭近傍は若干増強効果が相対的に強いですし、拡散強調画像でもやや信号が高い印象を受けますので、念のため超音波検査所見とも対比検討をなさって下さい。
その他、明らかな腋窩リンパ節の腫大や傍胸骨リンパ節の腫大を認めません。
診断
左乳ca(A領域)
AC領域(11時~1時方向の乳頭近傍)の結節状濃染がやや目立つ印象です。
放射線科医からのアドバイス
念のため超音波検査所見とも対比検討をなさって下さい。
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