MRI検査,CT検査 等の画像診断依頼,健診会 東京メディカルクリニック

当院におけるMRI検査注意事項(体内金属)

植込み型ペースメーカー・植込み型除細動器(MRI対応含む)

植込み型不整脈治療デバイスはMRI検査を行うと、リード部分の発熱・磁場による誤作動を引き起こすことがあります。
また植込み型不整脈治療デバイスはMRIと関連した死亡例も報告されており、装着されている患者様はMRI検査を実施することができません。
条件付きMRI対応植込み型不整脈治療デバイスを装着している患者様につきましては、検査を実施するには施設基準があります。
当院ではその施設基準を満たすことができないため、MRI検査を実施することができません。

人工内耳・中耳(MRI対応含む)

人工内耳(中耳)は体外部の送信アンテナと体内部の受診アンテナを磁石によってくっつけていますが、MRI検査ではこの磁石に注意が必要となります。
MRI対応の人工内耳(中耳)によっては、外科手術により事前に磁石を取り出すことを条件にMRI検査が可能としている場合や、インプラント部を圧迫包帯などで固定すれば磁石を取り外すことなくMRI検査が可能としている場合があります。
撮影する際の撮像条件の制限、検査前後に処置が必要かなども、インプラント製造の各メーカーでMRI検査時の対応が異なるため、当院では処置や機器を取り扱うことができず安全性の担保ができないことから、MRI検査を実施することができません。

チタン製以外の脳動脈瘤クリップや頭蓋骨固定

脳動脈クリップや頭蓋骨固定は、1980年代まで強磁性体であるステンレススチールを材質として使用した製品があり、発熱や吸引・移動に伴うクリップの脱落の危険性があり一部の製品でMRI禁忌となっていました(関連した死亡例も報告されております)。
そのため当院では脳動脈クリップや頭蓋骨固定があると確認できた場合、MRI検査歴や、素材の確認をさせていただいております。
素材が非磁性体のチタン製や非鉄系のコバルトクロムを主成分とする合金以外だった場合は、MRI検査を実施することができません。

体内植込式インスリンポンプ・持続グルコース測定器等

インスリンポンプ・持続グルコース測定器は磁気の影響を受ける可能性があり、装着したまま検査を実施することができません。
またポンプや測定器の着脱を当院では取り扱うことができないため、検査当日これらの機器が装着していることが判明した場合はMRI検査を実施することができません。

スワンガンツカテーテル

添付文書に、カテーテルが損傷(溶解)するおそれがあると記載がありMRI検査は禁忌とされています。
そのためカテーテル使用中及び体内に留置時は、当院ではMRI検査を実施することができません。

磁石式人工肛門(ストーマ)

最近のものはプラスチック製ですが、古いタイプは金属製のものが用いられています(触ると針金のような細い棒が入っています)。
検査を行うと金属が磁場の影響で吸引されてストーマが外れたり、金属部分の発熱で火傷する可能性があるため、当院ではMRI検査を実施することができません。

植込み型心電用データレコーダ

MRI検査でデータ記録が消去されてしまうので、検査前にデータを別のメディアにバックアップをとる必要があります。
また心電用データレコーダのメーカー別に、安全に検査を実施するためMRIの細かい撮像条件があります。
機器の取り扱いや撮像条件は、製造の各メーカーで対応が異なるため、当院では処置や機器を取り扱うことができず安全性の担保ができないことから、MRI検査を実施することができません。

神経刺激システム(MRI対応含む)

条件付きMRI対応神経刺激システムは、患者様ご自身でMRI検査前後にMRI対応モードの設定・解除を操作する必要があります。
当院では誤操作によるシステムの不具合が起こった際に対応することが出来ません。
また、条件付きMRI対応神経刺激システムのメーカー別に、安全に検査を実施するためMRIの細かい撮像条件があります。
機器の取り扱いや細かい撮像条件があるため、当院では神経刺激システムへの対応が困難であり、安全性の担保ができないことから、MRI検査を実施することができません。

美容整形術で顔面に金属糸等を埋め込んでいる方

近年、実際にMRI装置を使用して臨床試験を行い、安全である結果が得られている金属糸等も存在します。
その中で、金は磁性が非常に弱い素材ですが、移動または発熱の危険性があり、その可能性は100%否定することはできません。
また、使用するMRI装置のメーカーや撮影する条件によっては、移動または発熱の可能性があるため、当院ではMRI検査を実施することができません。

外傷などにより目など決定臓器に位置する材質不明の体内金属のある方

目や脳や太い血管の近くなどの急所に近い部位に材質不明の体内金属があると、MRIの磁場により発熱や吸引が発生し、目であれば失明、最悪の場合死などにいたる可能性があるため、当院ではMRI検査を実施することができません。

ヒートテック類(保温下着、機能性下着)

MRIでは、体にRF波(ラジオ波)を当てると、電子レンジと同じ原理で体が多少温かくなります。
もちろん通常の検査では、機械で安全に制御されているため、熱を感じることはほとんどありません。
しかし保温性素材の衣類を身につけていると、体表の汗により発熱の原因になります。
また、製品によっては金属製の物質が線維に編み込まれている保温下着があります。
以上より、保温下着着用のまま検査を行うと火傷する可能性を否定できないため、当院ではお着替えのご案内をさせていただいております。

冠動脈・大動脈ステント挿入手術を12週間以内に受けられた方

MRIによるステント移動の可能性を最小限に抑えるため、ステントが完全に内皮化するまでの期間は、当院ではMRI検査を実施することができません。

消化管クリップを1ヶ月以内に留置した方

消化管クリップは基本的には1ヶ月程度で排便とともに体外へ排泄されます。
クリップ留置後早期にMRIの磁力でクリップが脱落した場合、再出血し体腔内の組織に影響を及ぼす危険があります。
そのため消化管クリップを1ヶ月以内に留置した方は、当院ではMRI検査を実施することができません。

妊娠の可能性または妊娠16週未満の方

妊娠16週未満(器官形成期)のMRI検査は、胎児への安全性が確立されておらず、当院ではMRI検査を実施することができません。

古い人工心臓弁の手術を受けられている方(※1)

特に1970年以前の製品には磁性体が含まれている可能性があるため、当院ではMRI検査を実施することができません。

磁力で付着する義眼の方

磁力で装着している義眼は可動式アタッチメントが故障する可能性があるため、当院ではMRI検査を実施することができません。

シャントバルブを留置されていて、検査直後専門医による圧確認が行えない方

MRIの静磁場によってシャントバルブの設定圧が変化した場合、水頭症の症状が悪化する可能性があります。
そのため、検査直後専門医による圧確認が行えない方は当院ではMRI検査を実施することができません。尚、当院では圧確認は行えません。

入れ墨・タトゥー・アートメイクがある方

MRI検査は磁力を使用した検査のため、身体への影響はありませんが撮影時に身体が暖かくなることがあります。
刺青などのインクには金属成分が含まれる場合があり、ごく稀ですが発熱による火傷・絵が崩れる可能性があります。

インプラント(磁石式の入歯)がある方

MRI検査は磁力を使用した検査のため、検査により入歯の磁力が失われ、装着できなくなる可能性があります。
また検査部位によっては、画像の歪みの為に診断に影響を及ぼす場合があります。


  • 外傷などにより眼など決定臓器に位置する材質不明の体内金属がある方
  • (※1)に関して材質が解らない場合、当院では過去10年以内の検査を基準に検査を行っています。詳細に関しては一度ご相談ください。

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